ホームページスペース内でフォルダなどを使用して階層構造にしている場合は、「どのフォルダ」に「どのファイル」を転送するかを間違えると、意味がありません。HTML文書で指定した場所に、画像・音楽・フラッシュ素材などのファイルがないと表示(再生)できないし――ホームページは、それを形作っているファイルの集合体なので、「どこに、どのファイルがあるか」が重要なポイントになります。
ファイル(URL)のパス指定は、必ず正しく設定する必要があります。
ファイルの場所の指定方法
考え方は、MS-DOS時代の「パス指定」と同じです。こう言い切ると語弊がありますが、DOSは絶対アドレスは、ルート(\)から出発だけど、インターネット上だとサーバーから始まるので、ディレクトリ(フォルダ)の区切りは「\」じゃなく、インターネットでは「/」を使うって感じです。
とにかく基本的な考え方は一緒と思っていいでしょう。
絶対アドレス:http:// からはじまる指定方法
基本となるべき一番上位に位置するところから、順々にファイルの位置を特定。いわゆる、URLを指定すればいいわけです。記述は長くなりますが、一番簡単な指定方法です。
Ex, http://www.causu.com/test.htm
相対アドレス:そのファイル(のある階層)からはじまる指定方法
基本になるのが、そのファイル(のある階層)になるため、ファイルの指定には「パス」の概念が必要です。そのファイル(のある階層)が基準になるため、自分のパソコンでもインターネット上でも、ファイル階層を一致させていればスムーズに再現できるので、ホームページ作成時の素材ファイルの指定はこちらを使うのが一般的です。(作成ソフト自体、「相対アドレス(パス)」で指定してくださいと、書いてあることもあります)
○ 同一ディレクトリ
同じディレクトリ(フォルダ)にあるファイルを指定するなら、ただファイル名を書けばいい。CGI設置のときは、「./test.pl」 みたいに、ちょっと違う書き方をすることもあります。
○ 親ディレクトリ
一つ上のフォルダなら 「../」をつけます。相対パスの考え方だと、「..」で上位の階層を表すので、ファイル操作に慣れた方だと理解しやすいですね。 ちなみに二つ上のフォルダなら「../../test.htm」になります。
○ 子ディレクトリ
一つ下のフォルダなら、「(フォルダ名)/」をつけます。 CGI設置のときは、「./(フォルダ名)/」 みたいに、ちょっと違う書き方をすることもあります。