自分のWebサイトで、ダウンロードのページを作るとします。アップロードする前、自分のパソコンで試したときはうまくいったのに、アップロードしたら、正しくダウンロードできないときがあります。
こういう場合、原因が自分のほうにある場合と、相手側にある場合と二通りあります。
原因が自分のほうにある場合
自分を含め不特定多数の人が、おなじ現象でダウンロードできないときなどは、原因は自分のほうにあります。ダウンロードのページのHTML文を見直してください。
原因が相手のほうにある場合
自分でダウンロードしてみて問題がないのに、特定の人だけ、「ダウンロードできない」「ダウンロードしたけど、何かおかしい」(解凍できないとか、ファイルサイズが違うとか、いろいろ)と、トラブル質問を受けたら、相手の人に確認すべき点です。この場合、原因は相手側にあると思われます。
ファイル名(拡張子)が一致していない
原因
ダウンロードさせたいときは、一般的に「http」の通信プロトコルを使います。(たぶん (^ ^;)) HTML文法だと、<A HREF="…">~</A>
でリンクしておけばいいんですが、ここで注意が必要。ダウンロードしたいファイルを指定するときに、大文字と小文字を正しく記述しないと、だめなんです。
つまり、「ongaku.mid」というファイルなら、「ongaku.mid」ならいいけど、「ongaku.MID」のように、大文字小文字に違いがあるものや、「音楽.mid」のように2バイト文字を使ったものなどは、ダメってことです。
処置
▼ ファイル名(拡張子)を変更しましょう
アップロードするとき、拡張子も表示されてると思うので、大文字か小文字か、一度確認するとよいと思います。だいたい拡張子って小文字なんだけど、使ってるソフトによって、自動的に大文字の拡張子がつけられることがあるので。
圧縮形式が、「.exe」だった
原因
^;)
処置
▼ 圧縮形式を「.lzh」などにする
ということで、容量も小さくなるし、自動解凍(.exe)形式で圧縮したものより、「.lzh」などの圧縮形式で配布したほうが無難じゃないかと。
通信状態が悪いとか、何か環境が悪いらしい
原因
普通はリンクしてあるところやダウンロードって書いてあるアイコンをクリックすればダウンロードできるんですが、それが通信の状態とかパソコンの状態で、おかしくなることがあります。
フリーズを起こす寸前のパソコンを使っているとか、テレホーダイの時間帯だったで通信状態が安定しないような環境だと――間が悪いって感じですね。
処置
▼ ダウンロードしたファイルを調べてもらおう
リンクでダウンロード(ブラウザによる自動判別)するのではなく、右クリックして「対象をファイルに保存」を実行してもらってください。手動でダウンロードするので、そっちのほうが確実です。
で、ダウンロードしてもらったら、ファイル名やファイルの大きさ(バイト数)が一致しているか尋ねてください。ファイルが一字でも違っていたり、ファイルの大きさが1バイトでもちがっていたら、ダウンロード失敗です。こういう場合は、「ダウンロードしたけど、実行したら、何かおかしい」という苦情がくることになります。
再度ダウンロードしてもらって(パソコンの動作がおかしいようなら、一度電源を切ってもらった上で)、ファイル名・ファイルの大きさとも同じファイルがダウンロードできれば問題解決です。
※圧縮しているファイルをダウンロードさせた場合、相手側の解凍ソフトの不具合によって、正しくダウンロードされても、正しく解凍できない場合もあります。その場合は、「.dll」ファイルのバージョンは古くないか……など、圧縮・解凍ソフトのほうのトラブルを疑ったほうが無難です。現象を詳しく尋ねて、それに沿った対処をしてください。