機能
小数部分を切り捨てする関数です。知ってると便利ですし、これはよく使います。割り切れない計算結果を再利用するときなど、そのまま計算すると、小数点以下の数字を自動的に計算対象にして、思ったとおりの結果にならないことがよくあります。そういうとき、絶対的に小数部分を切り捨てて計算対象にしてくれるので、かなり便利です。
同じような関数に「TRUNC(トランク)関数」があります。これも端数処理の数値丸めなんですが、負の数(マイナス)の場合、返す値が異なります。
- 「-1.7」→INT(-2)
→TRUNC(-1) になります。
これは、INTが「数値を超えない整数」を返す性質があるからです。TRUNC関数も使い方は同じです。
書式
A | B | C | D | |
1 | 100 | 3 | 33.333 | ← 四捨五入なし |
2 | 100 | 3 | 33 | ← =INT(A2/B2) |
3 | ||||
4 | -1.7 | -2 | ← =INT(A4) | |
5 | -1.7 | -1 | ← =TRUNC(A5) |
=INT(数値(計算式))
指定方法
=INT(A2/B2) のように、計算式を入れれば、A2÷B2で
計算された値を整数化して表示します。
※数値の切捨てという機能だけなら、
ROUNDDOWNでも可能です。
が、INTとTRUNCは整数化を前提としているので、
桁数の入力は省略できます。
呼び出し方(メニュー)
Excel2007:[数式]タブ→関数ライブラリグループ[数学/三角]→[INT]
Excel2003::[fx:関数の挿入]→関数の分類[数学/三角]→関数名[INT]